「たまにはプロ野球のおはなし」

プロ野球の交流戦がひとまず終わりました。

交流戦をきっかけに成績浮上したチーム、逆に調子を落としたチーム。
それぞれの成績はともかく、興行としてはおおかたのところが
成功だったのではないでしょうか。


我らが阪神タイガースも、おかげさまで交流戦第3位、
セ・リーグ単独首位で交流戦を終えました。

甲子園もほとんどのカードが満員。
他球場も半分以上が阪神ファンで埋まり
(しかも福岡以外はビジターである阪神のファンの方が多い)
よくぞここまでと昔からのファンは涙するのです。
舞台がなけりゃ私もあちこちの球場に出かけたかった・・・。


それにしても地上波のTVはなぜ、あのチームしか中継しないのでしょうか?
今年の開幕時の一番の話題は楽天だったはず。
でも地上波に楽天が登場したのは、この交流戦でようやく。

成績が悪い上に人気も低迷しているらしい新聞社チームの中継しかせず
視聴率がとれないよぉ、プロ野球の人気が落ちたよぉ、とおっしゃるTV局の会長。

今どきは、いろんなところで他のカードが試合開始から終了まで
完全中継されているのをご存じないのでしょうか。
昔は、ほとんどすべての野球ファンが、他のカードをやってないから仕方なく
もしくは他球場の途中経過を知るために地上波を観ていました。
ラジオだって他のカードは少なかった。
その少なくない人数が、BSやCSや地方ローカルの試合を観るようになったのです。
その分地上波の数字は落ちます。自明の理だと思うのですがいかがでしょう。


久しぶりに近鉄バファローズのファンだったTさんにお会いしたので
少々酷な質問かとは思ったのですが、
今はどこを応援してるんですかと聞いてみました。

答えは、今は球団よりオリックスと楽天に別れた選手個々を
応援しているというものでした。
その表情は、やや寂しさを宿したあきらめの表情にもとれました。

東京に住む私の周りには、もともと近鉄ファンはほとんどいなかったので
昨年の球界の大騒ぎを当の近鉄ファンはどうみているのか
聞く機会がありませんでした。

球団統合とはいうものの、実質は球団消滅。
身売りではなく無くなってしまう。
そんな未曾有の事態に巻き込まれた、選手・職員たち。
でもつらかったのは、長年応援してきたファンとて同じことです。


それでもプロ野球選手会を中心としたみんなの力で、
新球団設立とともに2リーグ制を維持することができました。

その結果行う事のできた交流戦の成功は、一ファンとしてたいへんうれしい事です。


願わくは、野球界の改革がこれだけで終わらずに、
本当に選手・球団・野球界全体のために
そして何よりすべての野球ファンのために進められていきます様に。





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